メタボリックシンドロームと診断された人は・・・


若い頃はスポーツを楽しむなど、

活発に体を動かすような生活を送っていても、

年齢を重ねるとともに運動する機会が減り、

40歳を過ぎた頃には、全く運動することが無くなったという人は

結構いらっしゃるのではないでしょうか。



それでも運動しなくなった分、食生活に十分気をつけていればまだいいのですが、

毎晩、好きなお酒を好きなだけ飲み、さらに、油っこいものなど、

高カロリーの食材ばかり食べて、食べ過ぎの食生活が加わると、

当然、お腹まわりに脂肪が溜まり、

見た目はポッコリとお腹が出るという内臓脂肪型肥満に陥ってしまいます。



4812873_s.jpg



そして、この内臓脂肪型肥満に変わってしまった人の多くは、

健康診断を受けた時に「メタボリックシンドローム」と診断されてしまいます。



メタボリックシンドロームとは、内臓に溜まった脂肪が原因で、

動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、糖尿病など、

命にかかわる重病になる危険性が高い状態のことをいいます。



ちなみに、メタボリックシンドロームと診断された場合、

糖尿病に関しては約9倍、心筋梗塞や脳梗塞などは約3倍も危険性が

高くなるといわれています。



なので、メタボリックシンドロームと診断されたら、

早急にダイエットを始めて肥満改善しなければなりません。



しかし、この対策として、

安易に食事制限するだけのダイエットをしてしまう人が少なくありません。



食事制限だけによるダイエット法ではなかなか肥満改善することはできません。



確かに、食べ過ぎの食生活が原因で太ってしまった人は、

適正量の食事に戻さなければなりませんが、

それ以上に食事量を制限してしまうと、逆に、太りやすい体に変わって、

さらに、肥満化するという恐れがあります。



その理由は、食事制限だけによるダイエットで落とした体重の中身は、

脂肪より筋肉のほうが多く占めるということです。



筋肉量と基礎代謝量は正比例関係にあるので、

筋肉量が落ちれば、自然と基礎代謝量も低下して、

1日あたりの総消費エネルギー量の少ない体になり、

ダイエットがどんどん難しくなってしまいます。



「若い頃と変わらない食事量のなのに、

40歳を過ぎた頃から徐々に太ってきた・・・」

と感じている人は多いと思います。



この原因は、40歳くらいになり、これといった運動を何もしていないと、

老化によって筋肉量がどんどん減少して、

同時に基礎代謝量が低下してしまうからです。



基礎代謝量が低下して1日あたりの総消費エネルギー量が減っているのに、

消費量の多い若い頃と同じ量の食事を摂っていては、

食べ過ぎの食生活になり、太るのは当たり前のことです。



一般的に、人の体は全体重の中で、

20歳代の男性で約40%、女性で約35%を筋肉が占めていますが、

これといった運動を何もしないで年齢を重ねると、

40歳代で目立って筋肉量が減り、

70歳代になると約3分の2くらいまで減るといわれています。



多くの人が、肥満改善のためのダイエット法と聞くと、

運動によるエネルギー消費を思い浮かべるのではないでしょうか。



ですが、人の1日あたりの総消費エネルギー量の

約60~70%を占めているのは基礎代謝量です。



なので、肥満改善を考えるなら、

まずは、筋肉量を増やして基礎代謝量を高めることが重要になります。