ダイエット運動の王道ともいえるウォーキングやジョギング、
それに、サイクリング、水泳、エアロビックスなどは、有酸素運動といいます。
有酸素運動は、最初は酸素の供給が少ないため
血液中の糖分と筋肉内のグリコーゲンがエネルギーとして使われ、
次第に血液中の脂肪が使われるようになり、その後、酸素の供給量が多くなってくると
脂肪細胞として蓄えられている皮下脂肪や内臓脂肪をエネルギーとして使われるようになり、
体脂肪を燃焼する効果のある人気の運動です。
そんな有酸素運動は、気軽にできることから、
早朝など、街の中をウォーキングやジョギングをしている方をよく見かけますし、
スポーツジムに行けば、ランニングマシンを使って歩いていたり、走っていたり、
また、エアロバイクを漕いでいたりと、多くのダイエッターが実践しています。
確かに、この有酸素運動は、体脂肪を燃焼しますが、その量はほんの僅かなので、
有酸素運動だけで痩せようとすると効率が悪く、時間をかける割には、
なかなか思うように痩せることができません。
ところが、無酸素運動の後に、有酸素運動を行えば、
最も効率良く体脂肪を燃焼することができて、効果的なダイエット法になります。
しかし、無酸素運動の後に、という順番が重要です。
なので、ダイエットのための運動を始めようと思ったら、
まずは、筋力トレーニングなどの無酸素運動から始めることが大切です。
では、なぜ、筋力アップする無酸素運動が必要なのかというと、
基礎代謝量の半分近くを消費しているのは筋肉で、基礎代謝量は筋肉量が多ければ、
高くなるという正比例関係にあるからです。
ようするに、筋力トレーニングなどの無酸素運動で筋肉量をアップすれば、
基礎代謝量が高まって、1日あたりの総消費エネルギー量が増え、
痩せやすい体に変わるというわけです。
逆に、有酸素運動だけ行っていると、体脂肪は減りますが、
一緒に筋肉も減らしてしまう恐れがありますので注意が必要です。
そして、筋力トレーニングなどの無酸素運動を行った後は、成長ホルモンが多量に分泌され、
脂肪が分解されて、脂肪燃焼しやすい状態にあります。
そこに、有酸素運動を行えば、効率よく脂肪燃焼できるということになります。
単独で有酸素運動をする場合に比べて、約30%ほど燃焼アップするそうです。
ちなみに、基礎代謝量は、普通の社会生活をしている人なら、
1日の総消費エネルギー量の約60~70%を占めており、
寝ている時やじっとして何もしていない時でも常に消費されているという
生きるために最低限必要なエネルギー代謝です。
この基礎代謝量以外の約30~40%は活動代謝と呼ばれるもので、
日中、仕事などで体を動かしたり、
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動で消費したエネルギーなどになります。